野立湯

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開店: 16:00
閉店: 22:30
定休日:金
住所: 名古屋市熱田区野立2-45
電話:  052-671-7551

調査日:2003/12/2(火)

 熱田区日比野の交差点を西へ延びる商店の並ぶ道がある。
日比野からしばらく西へ行き、右手にパチンコモナミが見えたら左折(信号交差点)し、
すぐ右折ししばらく行くと公園にぶつかる。公園の向こうは団地。 
おそらく団地が多いから生き残れたのではないだろうかと思える立地だ。 

 公園の目の前の銭湯。 外観はなつかしい感じのするものだ。 
激しくレトロではないがおそらく昭和中期ではなかろうか。 
夜だったので写真が良くないがご容赦いただきたい。 写真は入り口部分のクローズアップである。

台形にせりだした入り口は引き戸で、中にはいると端に傘立てがあり引き戸が左右に二つ。
左が女湯、右が男湯。引き戸をあけると番台。
番台の向かい側は下足箱で、引き戸の横には古いスタイルの傘たてがある。
2つの手中にいくつかの突起がありひっかけるタイプ。 

 脱衣場は典型的な名古屋レイアウトで結構広め。 雰囲気としては、中川区の寿湯に近い。 
ロッカーは木製で中央が透明な窓になった名古屋タイプ。ガラスではなく透明なアクリルだった。 
脱衣場中央にテーブル。スポーツ新聞が置いてある。 

 脱衣場と浴室の緩衝地帯右側は、タイル張りの腰ほどの高さの衝立があり、
その横にパーマ機のようなレトロドライヤー椅子、右にマッサージチェア。 
反対側は普通にタイル張りで男女仕切りにそって流しがある。

 脱衣場はロッカー以外は手が入れられており、表面は新しい感じだ。 

 浴室は明るく使いやすい。番台のおばさんの話によると昔は壁画があったそうだ。 
改装され、白い1枚の面積がおおきめなタイルに張替えられている。天井は四角錘で中央に湯気抜き。
白いアルミ材の天井だ。 

 浴槽レイアウトはセンター浴槽が仕切りのない1つ。段差が左右にある。 
手前の角が丸められ、奥の角は面取りされた形状。 湯温は適温。いい湯である。 

 奥は右側が洗い場分だけ空いていて、あとは突き当り壁面に並ぶコンビ浴槽。
左からデンキ、バイブラ、体の形状にあわせて凸凹のついたジェットマッサージ浴。こちらは手すりがある。
この3つがコンビネーション浴槽で完全には仕切られておらず1つの繋がった浴槽。
男女仕切り側でL字に手前に折れ曲がり、バスクリン湯。今月のバスクリン湯はレモンとあった。 
1人入るとちょうどいい程度のサイズ。 

 どの浴槽も温度が適温に保たれ、熱すぎず、かつ温すぎることもない。
名古屋人の私には快適ないい湯加減だった。疲れが癒せる。 

 洗い場は外壁側に1列と、バスクリン湯の横、つまり男女仕切り側と、出入り口脇にある。 
カランやシャワーの湯加減や出も不満のないものだ。 唯一惜しいのは椅子がない点。直接座らざるを得ない。 
が、床なども清潔に保たれているからイヤな感じはしない。 ちょっと洗いにくいだけだ。 

 出入り口外壁側にはボディーシャワーが区切られている。1人用で、手前に空を描いた防水カーテンがある。
シャワー入り口の左にプッシュスイッチがあり押すと出るようになっている。 

 風呂上りはドリンクを。 牛乳は見当たらなかったが(品切れだろう)ラムネやオロナミンCがあった。
オロナミンCが110円。標準的か。 
番台のおばさんも物腰が低く穏やかで、銭湯の建物とあわせて落ち着いた穏やかな後味であった。
疲れを癒すにはこういう銭湯がいいと思った。当日仕事帰りであったので余計にそう感じたのかもしれないが。
また利用したい。



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