沢湯

調査日：2003/12/06(土）

　熱田神宮から金山へ抜ける道から西に伸びる小さな商店街、沢上商店街の西端にある銭湯。　

こじんまりとした商店街だがさほど廃れたカンジがない。　
沢湯はその中にあるレトロな雰囲気の銭湯である。　付近がかなり近代化された町並みなので
「こんな場所があったんだ」と名古屋に住みつつも知らないところが実に多いことに気づく。　
おそらく昭和中期に建てられたと思われる木造の建物。入り口は左が男湯、右が女湯で
引き戸を開けるとすぐに番台だ。　

下足箱は金属に穴の空いた蓋の名古屋定番タイプ。　
衝立のかわりに入り口側に背を向けた長いすが置かれている。　
脱衣場も典型的な名古屋銭湯のレイアウト。　木製のロッカーだがここは化粧板で中央に
窓のないタイプ。化粧板がレトロ感。　ロッカーは外壁側のみ。　

　ここはサウナなどはなくプレーンな装備がいい。　右側に流しがある緩衝地帯をぬけて浴室へ至る。　浴槽レイアウトは男女仕切り側に縦一列に３つ並ぶシンプルなもの。　
手前から一番大きい浴槽のジェット＆気泡、中央が温度が高めの設定の白湯、一番奥がデンキ。　
　ジェットは奥から手前に吹き出す２連で何人か入れる広さ。白湯より浅いので足をのばして
肩までつかれる。温度は白湯より低め。　白湯はやや温度設定が高めだが熱すぎることはない。　
デンキは結構パワフルだった。　

　洗い場は３連浴槽の手前に１つと外壁側に９個の計１０個所。　開店時間から近かった為か、
結構人が埋まっていた。どのお客もマナーがよく混雑していても全く不快感がないのがさすがだ。　
ピーク時をすぎると３，４人常時というカンジだった。　

　番台のオヤジさんは最初ちょっと寡黙な方かと思ったが、後で話し掛けてみたら結構気さくで
フレンドリーな方であった。　客層は幅広く、子供づれのおじいさんから会社員までと幅広かった。　
　質実剛健といったところか。　ドリンク類は明治牛乳。１００円。　

　おそらく一方通行などから付近住民以外はあまり通過しないだろう立地なので
付近住民の和で守られている安心感がある。

金山駅から歩いていけない距離でもないので機会のある方は足をのばしてみてはいかがだろうか。

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