娯楽湯

<DATA>
開店:  16:00
閉店:  24:00
定休日: 木
住所: 名古屋市千種区春岡2丁目24-20
電話:  052-762-7051

調査日:2004/10/3(土)

 地域でメジャーな大型書店「らくだ書店」の北東のブロックにある。
バス停「春岡通」(だったっけ)のすぐ近く。 
入り口は自動ドアで三角なデザインにローマ字でGORAKUとかかれている。
比較的近代的に改装されている。 (写真は以前定休日で入れなかった時のもの)

手でボタンを押して入るタイプの自動ドアのすぐ正面は下足箱。 
向かって左側の面も下足箱で、カウンターとロビーは右側。 

 入ってちょっとホッとする。 
改装されたとはいえ、どこかなつかしくアットホームな雰囲気があるからだ。 
入り口から近いほう、カウンターに向かって左側が女湯、右側が男湯となる。 
カウンターの前には TV、男湯の入り口脇にソファーがある。 
カウンター前左側にはドリンク冷蔵庫。 森永牛乳だった。コーヒー牛乳100円。 
カウンター男湯入り口側、ソファー向きには壁があり、見通しが良いよう窓があけてある。
窓の柵が昔の喫茶店によくある木の造詣で細部がどことなくなつかしいのがいい。 
壁には今池の大衆演劇場アカデミー座のポスターがあるなどこのあたりも味となっているように思う。 

 脱衣場にはいる。 近代的に改装されている。 概して明るい感じだ。 
ロッカーは外壁側のみで、木製だが今時の化粧板。 
男女仕切り側は、カウンター背後に近い部分が凸凹になっておりここに鏡とドライヤーが2つ。 浴
室寄りにも鏡が別でつけてあり、その下には2つマッサージチェアが。 
1つはオレンジ色の定番のレトロタイプで、もう一つは白っぽいもうすこし新しいものだった。
 脱衣場中央あたりに木製の長いす。 浴室面にはエアコンがはまっている。 

 浴室面、つまり緩衝地帯への入り口が特徴的で、
三角屋根のような入り口がタイルでデザインされていて、建物の入り口と統一感がある。 
男側はグレー、女側は赤っぽい色になっているのが確認できる。 
この入り口外壁側にはトイレがあり、脱衣場面に入り口がある。 
このアーチのような入り口の奥が緩衝地帯(洗い場のある浴室と脱衣場を隔てるスペース)で、
男女仕切り側に流しと鏡。 外壁側にはなにもないが、浴室側に入ると壁の裏に
洗い場がのびているのがわかる。 ここは天井がひらけておらずトンネル状の設計。
(古いタイプのところだと、衝立で男女空間が隔てられるものの、上部は抜けていることが多い) 
緩衝地帯の照明は明るくてよいと思う。 

 浴室へ引き戸をあけて入る。 近代的な味付けで、印象は瑞穂区の菊の湯と少し似ている。 
壁はクリーム色にベージュの縦ストライプが入る。 天井は四角錘型で中央に長方形の湯気抜き。 

浴槽レイアウトを見てみよう。 男女仕切りにそって一列に並ぶ。 手前から薬湯。当日は人参実母散だった。 
温度ややや低めだがぬるすぎるということはなかった。その隣が電気湯。 
男女仕切りにボタンが2つあり、赤で、背中、青で足元と通電部位を切り替えられるようになっていたようだが、
現在は双方ONのままのようで、赤ボタンが点灯していた。
パワーはやや強めだが強すぎではなくいい感じのレベルと思う。 
薬湯と電気湯はおなじくらいのサイズでやや小さい浴槽。1人用。 
そのとなりの3つ目の浴槽はやや浴室中央に張り出しているコンビ浴槽。 
手前側が水枕と手すりがついた寝湯でジェット付き、その奥が通常のジェット。 
中央側は気泡。 この浴槽が一番面積があったと思う。 
さらに奥もやや広めの浴槽で白湯。温度はやや高めで心地よい。 
名古屋にしては熱いほうだと思うがいいものだ。 

 この浴槽の奥は衝立があり、やや空間をおいて、温室のようなミストルーム(湿式サウナ) 
ミストの温度は平均的なものだろう。 突き当たり壁面側につくりつけの長いすがあり、
男女仕切り側角にガラスの水槽のような湯溜めがあり、上から熱い湯が落ちている。 

 衝立とミストルームの間の空間には水シャワーがあり、男女間を行き来する管理用のトビラもここにある。 
ややめずらしいレイアウトかもしれない。 洗い場は広さにして多目に在ると思う。 
外壁側に一列と、ミストルームの脇には両側、そして外壁側は、緩衝地帯までもぐりこむように配置されており、
人数が多いときでも安心できそうだ。 カランの温度も適度で使いやすいものだった。 

 お客さんは高齢者が多かったように思うがカウンターで常連さんと話し合う女将さんの様子などを
みていると、地域密着型の安心できる場所というイメージが好印象であった。 
ドリンク冷蔵庫からコーヒー牛乳を出すと、カウンターで栓を抜いてくれるサービスも良いものだ。 

 特に目立ったところはないが、落着きと安心感を求めるならばおすすめできるところだろう。 
比較的近代化されている町並みにレトロな部分が残る地域。 
千種区の銭湯は随分少なくなってしまったが頑張ってほしいものである。

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