<DATA> 開店: 15:30 閉店: 22:30 定休日: 月 住所: 名古屋北区大杉2-12 電話: 電話帳記載なし |
調査日:2004/02/19(木)
JR尼ケ坂駅のすぐ北西にある銭湯。周囲は静かな感じの町並みである。
この銭湯は電話帳にも載っていない。だがMapFanで周囲を探すと「ゆ」のマークがあるので以前一度探したことがある。
だが探し方が悪かったのか発見できずリストに上げていなかった。
ところが当HPを訪れてくれるhideさんという方からの情報で、船附温泉のレポートが寄せられたのだ。
健在を確認、、さっそく入ってみた。
角地にあり、交差点の角には愛知県浴場組合の「ゆ」の赤い看板が掲げられている。
入り口は北側に男女共通。閉店中はシャッターが下りるようになっており、
暖簾がかかっていない時間だと普通の民家のようにも見えなくもない。
この入り口もなにやらなつかしい感触の引き戸。「ガラガラガラ」って音のする木の引き戸ってなんか懐かしいよね。
そんなに音はしなくてスムーズに開け閉めできるんだけど久しぶりだった。
中にはいると下足箱が道路面にある玄関スペース。 結構な数の下足箱である。
金属に穴の空いた定番タイプ。 ここで男女別の入り口になる。 1つめの入り口は男側に近い方だった。
男女別の入り口も木製でガラスのはまった引き戸がガラガラガラっとあけて入る。すぐに番台。
なかなか脱衣場スペースはレトロ感がある。 すぐに目にはいるのは木製のロッカー。
中央にガラスがはめ込まれたものではなく、フル木製。 真ん中にロッカー番号が書かれている。
思ったより広々している。 番台の脇にはドリンク冷蔵庫。 牛乳は雪印。コーヒー牛乳100円。
ロッカーは他に男女仕切り側の鏡がはられている下にもある。 常連さんはこちらを使っていることが多いようだ。
ドライヤーは番台の前。柱にコインシューターが取り付けられている。 脱衣場中央には長いす。
なぜ広く感じるかがわかった。緩衝地帯の仕切りがないのだ。 オープン系の緩衝地帯とでも言おうか、
ふつう左右に流しがあるかどちらかがサウナ室なんかになっていたりするのだが、ここはちがう。
男女仕切り側はどこにでもある豆タイルの張られた流し、そして外壁側は外壁面にピッタリとくっついておらず、
通路が外壁寄りにあって、すこし中央寄りにコンソールという表現が似合いそうな形状の流しが設置されている。
脱衣場側を向いて使うことになるのだろう。扇方のスタンド形状のものだ。こちらも豆タイル貼り。
これは他のどこでも見たことが無いスタイルだ。
双方とも細かい懐かしいタイルで、緩衝地帯の壁や流しの目地も実に綺麗に手入れされ清潔感につきる。
浴室との仕切りはガラス窓が多様され見通しがよく開放感もある。
浴室へはいる。 こちらも清潔感がとても高い。 決して新しいものではないが、手入れが良くされていることがわかる。
天井はやや低めだが真っ白で、山形。圧迫感はなく、なにか広々した印象をうける。
浴槽レイアウトはセンター浴槽が手前が浅い白湯、奥が深めで周囲に段のついた深めの白湯。こ
ちらのほうが温度が高い。 そして突き当り壁面に3つの浴槽。 男女仕切りから外壁面まですきまなくならぶ。
左側から、薬湯(バスクリン)、2連のジェット、電気湯である。
バスクリンはやや温度低めだがなみなみ湯がはいっているのがいい。
ジェットは結構パワフル、電気は心地よい程度だ。どの湯もいい湯加減で、しっかり疲れが抜ける。
湯も清潔だったし、浴槽のタイルもレトロなものながら目地も綺麗だ。
洗い場は男女仕切り側と、外壁側の2列。 こちらもなぜ広々感じるかがわかった。
普通鏡はカランごとに個別にあるのだが、ここはそれぞれが大きい鏡として繋がっているのだ。 これはめずらしい。
鏡があると空間が広く見えるという効果をねらったのだろうか。 カランはお湯のみ。 シャワーの湯温、出も問題ない。
お客のマナーもいいし、湯加減もいい。清潔感も高い。これはおすすめできる銭湯だ。
なにか静かな時間がながれる、そんな印象で落ち着ける。