報徳湯

<DATA>
開店:  15:30
閉店:  24:00 (受付は23:20まで)
定休日: 月
住所: 名古屋市北区報徳町41
電話:  電話帳記載なし

調査日:2004/5/6(木)

 
よく当HPを訪れてくださるhideさんが情報提供してくださった銭湯。 電話帳に記載されていない。
 場所は大曽根から近く、環状線と19号線が交わる大きな交差点をやや北西の方向へ入った
静かなロケーションにある。 

 短めの煙突にとりつけられた「ゆ」のネオンが目立つ。このネオンは正面と裏手に設置されている。
外観は新しいものだが、入り口の屋根が破風っぽいデザインになっていたり、
自動ドアが木枠の格子状になっていたりと、レトロっぽさを演出している。
入り口左にはコインランドリーを併設。 

 駐車場は建物の西側に数台分。 裏手には喫茶店もあるが同経営なのだろうか。 
自動ドアをはいると玄関で、左右に下足箱がある。旅館とかに通じる雰囲気だ。 

 さらに内側の自動ドアを入るとエントランス。 カウンターがこちらをむいており、
ホテルの受付のような雰囲気だ。 ロビーは天井が間接照明になっており落ち着いた印象。 
番台を正面にみて左側が男湯、右側が女湯の入り口で、
ロビー男湯側は壁を取り囲むに椅子が設置されている。

 女湯側奥は畳になっており休憩のできるスペース。
そしてカウンター脇には上から裸電球が下がり、駄菓子屋を併設。 レトロっぽさの演出だ。 
カウンター前にはビールと瓶牛乳の自動販売機。これは惜しい。
駄菓子スペースの前には上にガラス戸がついたドリンクの冷蔵庫がありいい感じなのだが
牛乳が自販機なのは惜しかった。フルーツ牛乳110円。 やや高めだが自動販売機では標準的。 
番台の女将さんはおだやかな感じの応対で好印象である。

 脱衣場に入る。 いままでと違った雰囲気だ。
 なんというか、近代的な家屋の「居間」のようなウッディーな質感。 
マホガニー色に塗装された木が多様されていて落着きがある。 
ロッカーは近代銭湯ながら、中央にガラスがはまった名古屋レトロ銭湯の定番スタイルだが、
これは新しく作ったものだ。 

 ロッカーは脱衣場外壁側、ロビー面(カウンターの背後はロッカーがなく、
カウンターからの商品購入用の窓と価格表がある)にあり、常連が使うであろう桶棚は、
格子状の木の引き戸が付いている木製のもの。クローゼットのような印象。 

 脱衣場中央あたりには長いすがおかれている。
男女仕切り側と、外壁側ロビー寄りには大きな鏡が設置されている。
ドライヤーは20円で新しいコインカウンター。男女仕切り側鏡前に設置。 
緩衝地帯が通路上になっていないのが変わっている。
通常名古屋の銭湯は浴室と脱衣場の間にはタイルの間があり、
その左右に流しがあり通路上になっているのだが、ここの流しは完全に脱衣場にあり、
脱衣場の一部がタイル貼りになっている感じ。

 流しの鏡は脱衣場側をむいており、ホテルなどの個室のシンクのような感じだ。
この流しの裏側が水風呂になっていて、流しと反対側がサウナ室。 
この界隈ではめずらしくサウナが無料なのがとてもありがたい。 これだけでも価値が高い。 

 トビラをはさんで浴室へ。近代的な印象。天井はまずまずの高さで山形。
中央あたりに四角く湯気抜きがあり、上部に換気扇が見える。天上はアルミ。

 浴槽レイアウトは大きく2箇所で、入って右手に薬湯。クールバスという入浴剤が入っており、気泡。 
中央にはセンター浴槽で、3連。手前から、一番面積画ある白湯、
真ん中が男女仕切り側を背に噴出す2連のジェットと気泡、一番奥が電気。
おそらく突き当り壁面を背にはいるであろう段差がもうけられており、各面に電極がつきかなりハイパワーだ。
電気風呂通でないとキツいかもしれない。 

 湯加減はどれも快適。湯もこれだけ客が流れているのに透明度が保たれている。 
洗い場は出入り口以外の3面にあり、カランは湯のみというココも名古屋風。 
変わっているのはシャワーで、手持ちで使えるようにホースが付いているが、口がボールジョイントになっていて、
固定した状態でも使いやすいようになっている。 

 お客は結構入っているが、特にマナーが悪いということもなく、落ち着いて入ることができた。 
客層は比較的若いかもしれないが良マナーだ。
この界隈で12時まで入っていられるところは少ないので便利だろう。 
名古屋市内の共通回数券が利用できる。(市外のものは利用できないと明記) 
がんばっている銭湯の一つだろう。

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