名古屋ではないけど私お気に入りの銭湯
<DATA> 開店: 15:00 閉店: 23:00 定休日: 不定休(事前に張り紙されます) 住所: 神奈川県川崎市中原区下新城2丁目10-28 電話: 044-766-9080 |
調査日:2003/09/14(日)
私が一番気に入っている銭湯。
しばらく川崎で生活していたときにお世話になったと共に、私が銭湯に開眼してしまったところでもある。
おおよそ普通の人が「銭湯」といってイメージするそのものがここにはある。
入り口は唐破風ではないが、間違いなく伝統的な木造銭湯のつくり、入り口で連想されるより中はずっと開放的で立派なものだ。
入り口は左右にゲタバコがあり、一段上がって左が女湯、右が男湯、もちろん番台である。
東京型銭湯は番台が高く、目隠し構造がある。 番台にすわるのは凛々しい感じのご主人か、人情味あふれる女将さん。
料金400円を払い中へ。 脱衣場は体育館のように磨かれた木の床、真ん中に2列、胸より低い高さのロッカーが並ぶ。
そして格子状の高い天井に上部にも上記抜き窓、入り口の脇にはちょっとした庭というか縁側がありこれがとても涼しげだ。
トイレは縁側の外壁側外にある。とてもレトロだ。 さて、浴室、脱衣場と浴室を隔てるのは大きい窓。
ガラスごしに全体を見渡せる感じも開放感がある。
浴室の天井は2段式の高天井。 白くぬられているが木造だ。 もちろん富士山のりっぱなペンキ絵もある。
女将さんにうかがったところやはり中島さんの作品だった。 自分はここの絵がとても気に入っている。
浴槽は壁画の下に並ぶ。 左から深めのジェット2、中央は主浴槽。
湯温はかなり高いがこれにどっぷり入るのは年配の方々、慣れているのだろう。
一番右は薬湯。「エッキス」とかかれた看板が右側にある。 ちかくの武蔵新城に会社がある入浴剤メーカーらしい。
この湯のみやや温度が低めに設定され、長湯するならここだ。
いつもだがこの浴槽に入っているときに、他のおやじさんらと話が弾む。
洗い場は左右と真ん中に衝立式のものが2列。典型的なレイアウトだ。
建物は今年で35年になるというが、年代よりも清潔に保たれているのはメンテナンスが良いからだろう。
できることならばペンキ絵も毎年書き換えたいくらいだそうだ。昔は1年、2年、そして今のは3年目になるらしい。
」
ドリンクは明治牛乳。横にはアイスの冷蔵庫もある。番台の向かい、つまり男女しきりのつきあたる壁には古そうな振り子時計が。
手回し式で、上がって巻きに行くそうだ。 建物とおなじくらい古いものだそうだが、故障して修理に出したこともあるそうだ。
モノが大切にされている。
脱衣場の長いすに腰掛スポーツ新聞に目をとおす。 なにかゆっくりした時間が好きだ。 とにかく自分はこの銭湯がとても好きで大切に思う。
関東圏在住の方、是非富士乃湯さん、おとずれてみてください。 そして名古屋の方で出張などで川崎方面へ行かれる方も是非!
名古屋にはないワンダフルがいっぱいです。