<DATA> 開店: 15:30 閉店: 23:00 定休日: 月 住所: 名古屋市南区城下3-37 電話: 052-821-4126 |
調査日:2003/11/18(火)
大磯通りぞいにある銭湯。
近くに名古屋温泉もあるが、こちらのほうは趣を異にし、レトロな味わい。
建物の外観も下手に手を加えておらず、なおかつ綺麗に保たれている。
左が男湯、右が女湯。 入るとすぐに脱衣場。 結構広い。
しかも注目すべきは白くぬられているが格天井となっていて、天井の高さも結構ある部類だ。
ロッカーは中央がガラスになった名古屋定番スタイルの木製のもので、かなりの数がある。
浴室入り口の豆タイル張りの枠がアーチを描いていたりと、レトロな雰囲気の部分がまだ残されている。
浴室は建物が新しくないのに清潔で使いやすい。 タイルは張り替えられ基本的に改装されているが、
センター浴槽のタイルなどは細かいものが一部のこされており、過去の名残をみることができる。
浴槽レイアウトは名古屋スタイルと東京スタイルの折衷のような感じ。
中央にセンター浴槽。 2つに分けてあり、手前が浅く奥の浴槽は深く熱め。
熱いといえば相当に熱くしてあるので入ることのできる限界かも。 半身浴向き。
手前のほうは温度が変えてあり普通のあたたかさ。
そしてつきあたりには3つの浴槽が1列に並ぶ。左がラジウム浴、中央が電気、右が2連のジェット。
電気は結構パワフルだが耐えられない程度ではない。 手前と奥に椅子状の段差がつけられている。
これら3つの浴槽はセンター浴槽より温度が低いが実に適温。ゆっくり疲れを癒すのはこのくらいがいいと思う。
洗い場は男女仕切りと、外壁側に2列。 全体的に広々した印象。清潔感もあり気に入った。
通常壁画などがある部分は前面窓になっている。 注目すべきはこの部分。
窓の外は大きな池になっていて、結構立派な錦鯉が泳いでいる。
庭をこの位置にレイアウトしているのは、東区の弘法湯などがある。
ゆっくり泳ぐ鯉をながめながらつかる風呂はいいものだ。
それにサウナなど浴室などを狭くする付加的設備があえてないのも良い。 広いお風呂は開放的で気持ちが良い。
カランやシャワーの湯量、温度もしっかりしており使いやすい。
番台の女将さんはとても丁寧で感じが良い。ご主人も丁寧。女将さんはチャーミングでご主人は凛々しくステキな番台だ。
お話を伺うと何代か受け継いだのでいつからやっているか覚えていないとのこと。
建物はあえて建て替えたりしないようにしているそうだ。 改装すべき部分、そうでない部分をよく吟味していると思う。
立て替えてしまったのではスーパー銭湯などに対するレトロ銭湯のアドバンテージが無くなってしまうのだ。
建物もいいし、番台も良い、お風呂も良い、トータル得点の面でオススメの銭湯の一つに上げたい。