<DATA> 開店: 16:00 閉店: 23:00 定休日: 土 住所: 名古屋市南区西又兵ヱ3-53 電話: 052-611-0040 |
調査日:2003/03/07(金)
外観は典型的な名古屋銭湯といえる。 中に入ってそのシブさにウレシクなる。
手作り風の補修後がまた温かみを増している。
寒い時期だったので暖房が焚かれているが、石油ストーブでこれがまたアットホームな感じだ。
番台のおじさんの膝元には老齢のおとなしい猫が。とても穏やかな表情をして丸まっていた。
こういうのもいい味ではなかろうか。
近代銭湯では明るい脱衣場に近代設備だがなにかクールなものがある。
ここでは全くの逆で、やや暗めの照明に古びた木造。だけど温かみがあるのだ。
ゲタバコは金属で穴が多数空いた名古屋典型のもの。
外の土間には同様のカサ入れもあり年季モノだ。ロッカーは真ん中がスリガラスになっている木のもので、
底面にはビニールでキレイに補修がしてあって、古いながらも大切に設備を守っている店主の姿勢がうかがえる。
洗い場横には脱衣場と浴室それぞれから見える小さな小さな中庭がある。
さて、洗い場を経て浴室へ。これまた典型的なセンター浴槽。
丸みを帯びた長方形で手前が子供用の浅いところ、置くが大人ようの深めでこしかけのついたものだ。
奥のつきあたりにはちょっと変わったドーム状に奥に凹んだところに左がデンキ、右が発泡とならんでいる。
ちょうどドーム上の屋根が上にくるような感じに突き当たりの壁がえぐれており、
そこの浴槽がめり込むようなレイアウトになっている。
そのドーム上の壁全体に山渓画のモザイクタイル絵が書かれており、このタイル絵は状態が良い。
浴槽のタイルも細かいもので、古いまま大切に使っているのが分かる。 年季のわりには手入れがいい浴室だと感じた。
ふつうこのくらいの年季だと目地が黒々してしまったりするのだが、ここはわりと白い。 洗い場は左右壁に並ぶ。
カランの温度は名古屋的でややぬるめだが、冷たいということはなかった。 長湯もOKで疲れをゆっくり癒せる。
決してボロくないと言い切れないが、大切にされている銭湯だ。
雰囲気になんとなく温かみがあるこの銭湯の価値はとても高いと思った。
本当にレトロ銭湯が好きならば行って見てはどうだろうか。
ドリンク類は地元名古屋牛乳で固められている。 フルーツ牛乳が90円と安目の設定。
余談だが、支店が中割温泉と近所のおじさんが教えてくれた。