<DATA> 開店: 15:30 閉店: 23:30 日曜朝風呂有 7:00-1000 定休日: 金 住所: 名古屋市瑞穂区彌富通(弥富通)5-56 電話: 052-831-0469 |
調査日:2004/10/03(日)
県立昭和高校の南西にある。 バス通りから南に入るとすぐに見つかるはずだ。
バス通りのせわしなさと、付近には市場などがある生活圏の落着きが入れ替わるそんなロケーション。
外観は近代的で、正直面白みがないかな、、と思っていたがいい意味でここは裏切ってくれた。(後述)
建物の正面には数台分の駐車が可能なスペース。
入り口は自動ドアだが開け放たれていた。
入ると右側正面に下足箱。木札を斜めに指すタイプ。
やや左側にオフセットした位置にカウンターがあり、
比較的若い方が受付をしていたので将来明るい銭湯かもしれない。
カウンターの前にはちょっとした椅子と、向かって右側にドリンク冷蔵庫。
その上あたりに男湯側の脱衣場からも見ることができるいちに斜めにTV。
カウンターに向かって左側が男湯、右側が女湯。 脱衣場はさほど広くもなく狭くもなく。
カウンターのある空間としきられる壁は衝立状で天井までつながっているものではない。
ロッカーは外壁側のみで、やや古風な印象の木製。
化粧板の蓋で窓などはない。(名古屋の木製ロッカーは中央に窓がついているタイプが多い)
男女仕切り側は、鏡とその前にちょっとした出っ張りがあり浴室側にドライヤー。
この面が短めになっている。というのは脱衣場に大きくサウナルームが張り出しているからだ。
サウナルームの上面に柱がつきだしており、まるで樹木の枝のようなデコレーション
がしてあるのが面白い。おそらく中は木製で、上部が分岐した梁になっているのだろう。
脱衣場にはいくつかの椅子がおかれていた。
サウナ室の窓からもTVが見れるように、緩衝地帯手前外壁側にも別のTVが設置
されているのは気が利いている。 緩衝地帯は外壁側に流し。
その手前には常連客用とおもわれる棚がある。
右手には窓が大きく開いてTVが見れるサウナ室。
これらを抜け、引き戸をあけると浴室。「やった!」そう思った。
というのも外観や脱衣場からこれはもう近代的に面白くなく改装されちゃっているのだろう
と思っていたのだが、浴室突き当たり壁面上部一面にモザイクタイル画が残されていたのだ。
面積もかなりあり、しっかりしたものだ。
湖と連峰が描かれたもので、外壁側の草花の表現など控えめで淡い感じがいい。
そして男女仕切りの上部には青空に雲のような模様のステンドグラスで内部に照明があり
気持ちのよい演出。 (このステンドグラスは脱衣場のしきりにもある)
さらに、なんと脱衣場面の壁中央あたりにも別のモザイクタイル絵が。
こちらは金魚か熱帯魚の図案で、道徳温泉のものに近い。
これだけ近代的な装いをしながら残すべきものがしっかり残されているのは本当に嬉しい。
さて、ビジュアル面はさておき、浴槽レイアウトを見てみよう。
名古屋スタイルのセンター浴槽で、奥はL字に折れ曲がって男女仕切りに向かうもの。
手前から、白湯、ジェットと気泡のコンビ、折れ曲がって電気と、入ってすぐ右手に
男女仕切り側に水風呂。 サウナの出入り口のすぐ脇になる。
白湯は段差が脱衣場面と外壁側につけられていて足を伸ばしたり、こしかけたりと
結構具合がいい。 湯温は名古屋的。
ジェットは外壁側に向かって噴出すものが2連。 2人分だろうか。
白湯もジェットも結構広々していた。
電気は脱衣場面と突き当たり壁面側の2箇所に腰掛があり、電極は座って左右に。
結構パワフルだがキツすぎるというほどでもない。
洗い場は脱衣場面以外の全面にあり、お湯のみのカラン。
お客は結構次々と入ってきて繁盛している様子。
サウナは無料で木でできた壁面のサウナ室。 さほど広くはないが、3人は入れそうだ。
温度は90度を指しているが、結構熱く感じた。そして水風呂はしっかり冷えていて気持ちがいい。
しばらく前に廃業した陽明温泉でここはどうか、とおじいさんが教えてくれたが、
なるほど、あそこの熱いサウナと冷たい水風呂に通じるものがある。
風呂上りにコーヒー牛乳を。森永だった。100円。 予想以上に見所があり、快適な銭湯だった。
それに流行っているのもいい。
快適装備と、昔からの常連客などが懐かしく思うだろう部分を巧みに残し、バランスがうまい、そう感じた。
ここはまた行ってみたい。