<DATA> 開店: 16:00 閉店: 23:00 (23:20閉店) 定休日: 水 住所: 名古屋市守山区鳥羽見3-3 電話: 電話帳未記載 |
調査日:2004/6/14(月)
よく当Webを訪れてくださるhideさんが、行きつけの銭湯で常連さんから教えてもらったという銭湯。
情報ありがとうございます。 さてこの春の湯も電話帳に記載されておらず、その存在を把握していなかったものだ。
レトロな昭和を感じさせる木造家屋がならぶ町並みの中に自然に溶け込む外観は瑞穂区の菊の湯に似ている。
銭湯の向かいにはコインランドリーがある。照明が消えていたら、近所のおばさんが電気を付けていった。
すぐ近くには「ぽかぽか温泉 新守山の湯」という近代銭湯があるが、
こちらはレトロな雰囲気が残る味わい銭湯だ。(私はこちらのほうが好きだが、、)
意外にも自動ドアの入り口。建物のやや右側にオフセットしている。
入って右側にはアクリル戸の下足箱。 左を向くとカウンター。
カウンター前のスペースは広くはないが、代わりに脱衣場や浴室が広い。
カウンターの手前が男湯、奥が女湯。
カウンターまでは近代的な雰囲気に表層は改装されているが、脱衣場あたりからレトロファンの期待を裏切らない。
脱衣場の男女仕切り側などは新しい壁紙や鏡、そしてロッカーは白い化粧板の蓋をもち、新しいものになっているが、
天井の木の感じや天井扇、木の窓枠などがなつかしさというか、暖かさをかもし出している。
なぜかよく分からないのだが、近代化すると、概して冷たい雰囲気になってしまう。
そういう意味ではここは時代を通してすこしずつ改修してきたという感じで安心感があるのだろう。
脱衣場は結構広い。
近所のおじいさんにまじって、子供がいたりして、
まるで本当のおじいちゃんと話しているかのように会話がなされている。
人間関係も昔なつかしい感じが垣間見えたりして和む。 さて余談はさておき浴室へ向かおう。
脱衣場から緩衝地帯男女仕切り側に照明があたった浴槽が見える。
小さいながらも露天風呂が作りつけられているのだ。
緩衝地帯は脱衣場と浴室の双方にトビラがあり別室のようになっているが、
ちょうど中庭などがある位置にそれはある。本当に昔は中庭だったのだろう。緩衝地帯から入る。
ガラス張りになっているので温室のようだ。 薬湯で、変則的な池のような造形で脱衣場側をみて入る。
本当に露天で気持ちがいい。
一人入るといっぱいの小さな浴槽だがなんだか得した気分になる不思議な浴槽だ。
流しはこのちいさな露天風呂の反対側にある。 結構広い。
奥の引戸をあけて主浴室へ。 ここも標準的よりやや広めの空間がある。
特筆すべきはここの天井だ。 体育館のようなカマボコのような断面のアールを描いた天井が木製なのだ。
通常この形状だとアルミ素材だったり、コンクリートだったりするのだが、ここは木であることがよくわかる。
大変めずらしいものではないだろうか。 天井までの高さは結構ある。
浴槽レイアウトは、はいってすぐやや浅めのバイブラ、
その奥が一番大きく湯温度がやや高めの白湯。
何人もはいれる広さがある。
そして男女仕切り側に折れ曲がって、仕切りまでの間に電気。
左右に電極があり、チビチビと電気が流れる程度。弱くもなく強くもなく。
湯温度はどれも適切なもので、主浴槽はやや熱めだが、
東京銭湯というほどではなく普通にはいれる。 洗い場は左右と突き当たりに。
椅子がないのが名古屋的か。 カランやシャワーも出が悪いとかそういうことはなく使えるものだ。
仕事帰りであったのでかなり遅い時間に入ったと思うのだが、近所の人たちが次々と入ってきて、
地域住民とのつながりがしっかりしている感じがした。
レトロ銭湯ファンなら行ってみて損はない銭湯だと思う。
もちろん普通に快適な銭湯なので銭湯ファンでなくても安心しておすすめできるだろう。