<DATA> 開店: 15:00 閉店: 23:30 定休日: 水 住所: 名古屋市中区上前津1-8-2 電話: 052-332-3005 |
調査日:2004/2/10(火)
電気街大須に程近い都会にある銭湯。 だが大須界隈は昔からの商店街でもある。
その為、ここ電気湯のような昔ながらの銭湯もちゃんと残っている。
電気街をイメージさせる湯号もそれらしい。
佇まいは名古屋のレトロ銭湯の典型的なスタイル。
外の引き戸をあけるとすぐに脱衣場というものだ。左が女湯、右が男湯。 もちろん番台だ。
建物は木造で基本的に昔のままだが、随所に維持によるリファインがなされている。
番台の表面をおおう素材も白い化粧板で比較的新しい表面になっている。
番台の反対側、外壁側に金属に穴の空いたタイプの下足箱。
脱衣場はさほど広い部類ではないがよく整頓され、清潔感がある。
ロッカーは名古屋で典型的な中央がガラスのもの。1つあたりの容積がやや小さい。
中は青い樹脂板がはられており、ここも手入れがよくされている。
脱衣場に置いたロッカーというより、建物につくりつけられているものだ。
ドリンク冷蔵庫は番台の前。牛乳はないが、瓶入りのキリンレモンときりりなどがある。90円。
ドライヤーは10円で小さな鏡がついたなつかしいコインシューターのついたものだ。
トイレは脱衣場奥の外壁側に斜めにある。
その奥は緩衝地帯。外壁側が流しで、反対側が脱衣場側にはりだしたサウナ室。有料100円。
浴室に入る。これは明るい。この手のレトロ系銭湯とは思えない明るさでしかも清潔感が高い。
浴槽レイアウトは外壁側に並ぶ。 手前から一番面積が広い白湯。これがラドン浴になっている。
その次が2番目に広いジェットで、外壁側から噴出す。 2人分といったところか。
奥のほうのジェットは足元にも噴出し口がついており、足裏マッサージもかねている。
この浴槽の通路寄りは手すりで区切られ子供用のスペースになっているようだ。
次は柱の出っ張りで途切れ、突き当り壁面と柱との間にやや小さめの電気風呂。
ここちよいパワーだ。 湯温度は名古屋的。 湯あたりしにくいだろう。
洗い場は男女仕切り側に1列と、突き当り壁面が中央寄りの部分が
アーチ状に食い込んだ形になっており、その部分と電気風呂前にある。
男女仕切り上部には赤レンガ色の瓦と観葉植物のイミテーションで飾られており、
新しい感じになっている。天井は山形だが、中央あたりにあるはずの湯気抜きがない。
脱衣場寄り上部に丸い穴があいている。ここから換気しているようだ。
つまり緩衝地帯で完全に建物が別になっており外気が取り入れられるということだろう。
それにしても明るく白い浴室は気持ちがいい。
番台のおやじさんと談笑するお客との感じも下町情緒でいいものだ。
丁寧なおやじさんで好感度が高かった。
電気街におとずれた際にここもおとずれてみてはいかがだろうか。
名古屋外からいらっしゃった方であったならば、観光に銭湯という今までになかった順路を加えると
面白いとおもうのだが。