<DATA> 開店: 15:55 閉店: 23:00(早めに閉まることがあります) 定休日: 月 住所: 名古屋市中川区外新町1丁目76 電話: 052-361-7915 |
調査日:2003/11/15(土)
比較的プレーンな印象の銭湯だ。 特徴のある煙突形状。
比較的早い時間にお年よりが多く利用し、地域お風呂屋さんといったカンジ。
駐車場は浴場北側に、南側にはコインランドリーを備える。入り口は正面駐車場側から入り、
手前が女湯と奥が男湯の2箇所の入り口。
もちろん番台で、ゲタバコなども定番のタイプ。 ロッカーは蓋のみアクリルのものに交換され今風になっていた。
サウナを備え、通常流しのある緩衝地帯が、脱衣場と浴室双方の戸で区切られ別室になっている。
このスペースは、入ってすぐに水風呂、奥がサウナ室。有料100円。
このため、脱衣場側から浴室の見通しが戸の部分だけになりやや開放感に欠けるかもしれない。
浴室は清潔に保たれており、使用感も良い。 四角錘型の天井に中央の湯気抜き。 ここは洗い場の数がとても多い。
というのも通常ない緩衝地帯に面した部分にも普通に洗い場があり、3面が洗い場。
外壁側の洗い場はやや奥まっており、上部はアーチ状の梁で樹脂製の波板が屋根になっている。
明るい時間は採光の役割も果たしていそうだ。
浴槽レイアウトは大きく3つに分かれ、左側(男女仕切り側)は手前左側が仕切りで区切られたデンキ湯、
その奥がジェット2連(男女仕切り側が出口)のコンビ浴槽、
手前右側の浴槽は四方に段差のついた白湯でここが一番温度が高い。
奥は男女仕切り側に薬湯のみの浴槽。 ここがぬるめ。
細かい割りがされていない分、浴槽が広々していて気持ちよい。
洗い場はカランがお湯のみで適温、シャワーはやや水勢いが弱いが問題ないレベル。
レイアウトの妙か、湯船からお湯がくみ出しやすく、洗う時間が短く済んだ。
夜遅くの時間だったので閉めかかっていたが、入れてもらった。(終わりがけはデンキを半分消すそうだ。)
一応営業時間は23:00だが、夜10時を過ぎるとお客さんは殆ど来ないという。
その為、10時以降お客さんが切れると閉めてしまうのだそうだ。
昔は一日60人ほどの来客があったそうだが、今は半減し、かなり辛いとのこと。どこもでも同じような声を
耳にする。
番台はやはり対面がいいとの考えで、カウンターが流行した時期にもそのままにしたそうだ。
確かにお年よりの多い銭湯であれば番台がコミュニケーションに一役買っている為不可欠だ。
閉めようと思ったこともあったそうだが、 どうしてもおふろ屋さんがないと困るという常連のお年よりが何名もいるので
まだ頑張っていると語っておられた。やはり問題は後継者不足で、お休みをたくさんとれないことと、
儲かる仕事でもないのでどこも同じような状況だそうだ。
でもこの外新温泉は若い部類だと思う。(大抵はおじいさん、おばあさんが番台に座っている)
無くなると困るが、続けるのも大変だというジレンマを見た。
スーパー銭湯が登場してから激減したそうだ。 大阪のように自治体の保護がなされなければ、
本当に必要な銭湯も無くなってしまうだろう。 自動車の無いお年寄りは遠方の大規模浴場までは行けはしないのだ。
やはりスーパー銭湯のような「その他浴場」は、大阪のように実質的に制限すべきではないだろうか。
でなければ車のないようなお年寄りなど、生活必需分野の銭湯が駆逐されてしまう。 スーパー銭湯は
生活必需のものではない。 どちらかというとレジャーに近い。
外新温泉は、昭和38年より営業。