長良温泉

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開店:  15:30
閉店:  23:00
定休日: 金
住所: 名古屋市中川区長良町4-7付近
電話:  電話帳に記載なし

調査日:2003/09/27(土)

 尾頭橋から中川運河を越え、長良橋よりさらに西に位置する。 

細い道を南に入るがやや探しにくい。ここはかねてより目をつけていた銭湯である。 
いつも通るのが閉店している時間でなかなか入れないでいたのだ。 
外観は正面こそ手直しされているが、建物自体は昔からやっていることをうかがわせる。 
が、看板が新しくされているなど、まだ続けるぞというやる気が感じられる。

左が女湯、右が男湯で、入り口引き戸をあけるといきなり番台。 ついたての向こうは脱衣場。 
レイアウトは伝統的なものだといえる。 脱衣場の天井も高めで広々しており、明るい印象。 
外壁側にロッカーが並ぶ。 こちらのロッカーは作り変えられたのか今風の印象。 化粧板で窓がないタイプ。 

ゲタバコは金属に穴のあいた名古屋で多いタイプだが妙に綺麗だ。新調したのだろうか、、壁なども白っぽく新しい表面。 
レイアウト以外は近代的な印象だ。 

 浴室へ。 左に流し、右にサウナの緩衝地帯を通って入る。 浴槽はちょっと変則的なレイアウトだ。 
通常センター浴槽で左右やまわりに洗い場があったりするのだがこちらは浴槽はすべて男女仕切り側に寄せられ、
洗い場は外壁側に寄っている。 浴槽と洗い場は衝立でへだてられ、その衝立の向こう側は洗い場が向かい合って並ぶ。 

 浴槽は手前から一番大きい主浴槽の白湯。高温湯と書かれていたが、東京銭湯程度で決してキツい温度ではなく
自分はむしろこちらのほうが快適だった。左側は電気。電極がL字に並ぶ。 電極には穴のあいた白いカバーがついている。
新しいところはカバーがついてるほうが多い。 その奥はコンビ浴槽で男女仕切り側にエステバス。ちょっと深くなっており
その周りに手すりがつけてある。その左側は気泡、その奥は仕切りを背に水枕のついたバイブラ。
 この位置まで浴槽の左に衝立がついていて向こうが洗い場だ。 その奥は人参実母散湯の入った薬湯。 

 温度管理も絶妙で疲れが癒えた。 シャワーやカランの湯量、温度も申し分なく、しっかり洗えて満足度高し。 
若いオニィチャンからおじさんまで年齢の幅が広いようだった。 明るく清潔感もあり、これからも続きそうな安心感がある。 

 改装しても、名古屋レイアウトで庭のある部分には本当に小さいが中庭はあるし、番台である。 
お風呂屋さんは番台がいいと自分は思うのだが。

営業時間、料金はご覧の通り。 価格はサウナがオプションであるが自治体が決めた共通価格だ。
決められた料金と家内営業的経営体制でどこまでサービスを伸ばせるかが腕の見せ所である。

 余談だが、レジオネラ菌などの問題が発生したのは「銭湯」ではない。 「スーパー銭湯」だ。
スーパー銭湯は物価統制令の制約を受けない為、保健所などの検査が銭湯ほど厳密ではない
「その他浴場」に分類される。 「銭湯」は生活に必用不可欠なものという位置付けになっており、
水道代などの減免がされる一方、保健所の衛生指導が徹底されている。 その為、どんなにボロい
銭湯でもこれまでレジオネラ菌などとは無縁だったのだ。
遊び気分のスーパー銭湯のように浮かれたところはない。 安心してはいるならやはり「銭湯」だ。

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