<DATA> 開店: 15:00 閉店: 23:30 定休日: 金 住所: 名古屋市中村区太閤5丁目18-19 電話: 052-451-8870 |
調査日:2003/10/04(土)
権現通を西へ行くとパチンコ光洋、そしてその向かいにセブンイレブンがある。
それより1つ前の信号を右につまり北東に入る。そして1本目を左。 煙突を目印にしてほしい。
一方通行が多く、道が細い。駐車場はなさそうなので公共交通機関か、バイクなどで行くと
良さそうだ。
さて、ここは相当にシブい。外観は普通にレトロなのだが、脱衣場が、、相当にシブい。
もはやめずらしくなった格天井、そして黒塗りされた各部の木造構造、相当に年季が入っているはずだ。
だが手入れはしっかりされており、廃れた感じより生活観があり安心できる。
入り口は土間になっており、左右にそれぞれゲタバコ。金属に穴の空いた定番タイプ。
引き戸をあけると番台。 おだやかなかんじのおばちゃんであった。
左が女湯、右が男湯。 はいってすぐにマニアならば脱衣場で嬉しくなるだろう。
男女仕切り部分は普通はただ鏡をはめ込んだだけのところが多いが、ここは明治か大正時代っぽい感じで、
木の装飾がなされ上部には丸く青いガラスがはめこまれている。明治村の建物などを思い出してしまった。
ロッカーは薄緑と薄い青のベニヤで市松模様に配置されているが、物自体は古く、ずっと使い込まれているものだ。
机とソファーもおいてあり、ゆっくりくつろげる。 漫画や雑誌も多めにおいてあるようだ。
番台前には熱帯魚がかわれている。
それにしてもここはよく流行っている。 お客さんが次々おとずれ活気に満ちていた。
浴室と脱衣場の間は流しのある緩衝地帯。黄色のマットがしかれておりここはやや広め。
さて浴室。 こちらは新しいタイルではりかえられていた。 さほど広くはないが、手入れが行き届いている。
入ってすぐ左がわはおくまっており、奥には水風呂が。サウナがないけど水風呂だけはある。
いやあると自分はうれしい。
普通の湯からちょっと水風呂にはいってひきしめると妙に疲れが抜けるのだ。
センター浴槽は手前がやや浅め、奥は深くなっている。 角がおとされた丸い造形。
男女仕切りと突き当たり壁面の角には気泡とジェットのコンビ浴槽。その左は電気。
湯温は結構高め。東京的である。 湯口がライオンの口になっている。 これはどこかで見たような、、
そして男女仕切り側には装飾があり、アーチ上にせりだした台の上にはひょっとこと、おかめの人形のコミカルな置物と、
ひまわりの造花などでちょっと「日本昔話」あたりを連想させる演出がされている。
たいていこうした装飾はくたびれ感がでてくるのだが、ここはそうではなく手入れがされていた。
それにしてもお客さんが次々と入ってくる。 あとで女将さんに伺ったのだが、ここは大将10年代に建てらてたもので、
70年以上にはなるそうだ。 その前女将さんは「平野湯」という銭湯をなさっていたそうだが立ち退きで
こちらにこられたとのこと。 あまりにシブい脱衣場であったので撮影をお願いしたら快く許可してくれた。
いい湯であったし、建物も渋い。 ここは是非皆様にもおすすめしたい。