<DATA> 開店: 15:00 閉店: 23:00くらい 定休日: 水 住所: 名古屋市中村区深川町1丁目36 電話: 052-451-8643 |
調査日:2003/11/24(月)休日
名古屋駅南西部の鉄道の線路が集合する、米野駅近くの人道橋のある西あたりは、
住宅が密集し、入り組んだ路地が残る古い町並。
ここの銭湯はそんな町並みにあり、やや探しにくかった。 付近は一方通行が多いのだ。
しかしさすがは名古屋の銭湯。銭湯の入り口に至る路地の前には専用の駐車場があり、車で行っても大丈夫だ。
大半は付近のお年よりだが、駅からも近いので営業マンなどが利用することも考えられる。
銭湯の入り口は通りに面しておらず、民家の並びにある路地にある。
正面、横の2箇所の路地から入ることが出来る。
正面の路地右側には自転車置き場として屋根がつけられているスペースと、その奥にはなれになったトイレがある。
入り口から受ける印象はなにか普通になつかしい銭湯という感じだ。 古すぎず、新しすぎず。
入り口は左が女湯、右が男湯。
引き戸をあけると番台がありすぐに脱衣場。入り口正面には衝立がある。 番台と反対側は下足箱。
下足箱は以外にも新し目で、アクリル蓋のものであった。
脱衣場はここが昔からの銭湯であることをうかがわせる。
外壁側には名古屋スタイルの中央にガラスがはめ込まれた木製のロッカー。
きれいにニスが塗ってあり、手入れが良い。 ロッカーナンバーは裏から金文字で独特の書体で書かれている。
脱衣場の柱が2本、上部で斜めに梁がボルト締めされ、木の柱だということが確認できる。
柱は白く塗られ、壁なども白っぽく清潔感がある。 男側の脱衣場には2Fへ上がる階段がある。
常連さんの休憩スペースがあったのだろうか、、あるいは自宅なのかもしれない。
一部パステルグリーンが配されている。 両側に流しのある緩衝地帯を抜けて浴室を見てみる。
浴室は改装され、近代銭湯の趣。 浴槽など一部に豆タイルが残るものの、1枚が大きい今風のタイルで張りなおされ、
天井も白く新しい壁になって清潔感がある。 浴室は正方形に近く、湯気抜きがとても大きい。穴というより、
正方形型の二段天井というようなイメージだ。
浴槽レイアウトは手前に浅い白湯、奥に深めで温度も高めな白湯。ここでクランク状に折れ曲がった浴槽。
この浴槽は男女仕切り側からジェット。手前は気泡。 さらに奥に男女仕切りに沿ってデンキ湯がある。
丁度浴室中央からはじまるS字のクランクのような形状だ。
中央白湯の奥のヘリにはモザイクタイルで「ユ口」と書かれている。この下に湯口がありますよ、という表示だろうか。
この浴槽レイアウトのおかげか、洗い場が多く確保されているように思える。 男女仕切り側、外壁側、突き当り壁面に洗い場。
浴槽の湯加減は中央の白湯が東京的に熱いのだが、全体的に疲れのとれるいい湯加減であったと思う。
カランやシャワーの湯量、湯温度も適度なもので、古めの銭湯にありがちな最初に水が出てくるなどということはない。
シャワーのコックが変わっていて、下にレバーが下がり、中央以外のどの方向に傾けてもお湯が出てくるというものだ。
アバウトな操作ができるので、洗髪時目があけられないような時、これは便利かもしれない。
ドリンク類はメグミルク。 フルーツ牛乳100円。 営業時間の表示がなかったので番台のおばさんにたずねてみた。
大体3時ごろから11時ごろまでだそうだ。 感じの良いおばさんで、町並みににあった人情味をかもしだしていた。
いい湯であった。