<DATA> 開店: 15:30 閉店: 23:00 定休日: 金 住所: 名古屋市西区名駅3丁目7-3 電話: 052-551-3391 |
調査日:2004/01/12(月)祝日
国際センター北西、円頓寺商店街の南にある昔ながらの銭湯。
名古屋駅のツインタワーのような近代的な建物が見えるロケーションながら
商店街付近は昔ながらの佇まいでそのコントラストが味だ。
この銭湯のネーミングもイカしている。
左が女湯、右が男湯の引き戸をあけるとすぐに番台。 一言でいってアットホーム。
レトロ銭湯ファンが喜びそうな目だった壁画などがあるわけではないが、
昔友人の家や祖母の家にでも遊びに行ったときのような安心感がある。
番台のご主人や女将さんも気さくで感じが良く嬉しい。
下足箱は金属製で穴が空いた蓋。 土間から1段上がる部分にアールを描いた段差があるが
この部分の細かい豆タイルなど時代を印象付ける。
ロッカーは外壁側に中央にパターン入りのガラス窓のついた木製のもの。名古屋で標準的なものだろう。
中央に長いす、緩衝地帯手前にちょっとした机。これが実にありがたい。風呂上りに濡れた入浴道具を置くのにとても便利だ。
緩衝地帯左右と上の壁がオレンジや黄色のビニールがはられていてカラフル。
緩衝地帯のタイルも豆タイルながら暖色系のカラーで統一され、黄色とオレンジがここの系統色なのかもしれない。
緩衝地帯は天井がとても高く広々しており、明かりが差し込み良いものだ。
細かいタイルだと目地が黒ずんでいたりするものだが、ここはしっかり手入れがなされ清潔感がある。
特筆すべきポイントだろう。
浴室へ入る。 すぐに目につくのが男女仕切り側中央にいるペンギンの像だ。
くちばしが欠けてしまっているが(あるいは安全の為にあえて折ってあるのかもしれない)、
手前の浅い白湯と中央の深めの白湯の間に位置する。 これがハイカラというものかもしれない。
チャーミングだ。
浴槽レイアウトは手前から浅い白湯、これが結構広め。 中央が深めの白湯。
男女仕切り側と外壁よりに微妙なカーブのついた段差がつけられている。一番奥は電気。
湯吐きは浅い白湯と不快白湯の間、デンキ湯の角の上部から湯が出る。
これはいいと思った。というのも上部から吐き出すとタイルの淵なども汚れが溜まったりしないし清潔感がある。
デンキ湯も白湯と同じ位置に段差があり、男女仕切り側は角の湯吐きのために
せばまっているがここがベストポジションかもしれない。
それにしてもここの段差のカーブは絶妙で妙に腰掛けたときのフィット感がいい。 湯加減も上々だ。
浴槽はこの3つが男女仕切り側に大きく配置されているので、洗い場は外壁側1列のみ。
あと中央にとても背の低い丸い洗い場。高さ40センチほどのもので、何箇所かカランがつけられている。
次々とお客がおとずれるが、どのお客さんも和やかに挨拶を交わし、番台も含めて暖かな印象だ。
湯もお客もいい印象の銭湯だと思う。
周囲はすぐに駅だからビジネス街も近い。名古屋駅周辺のサラリーマンの方も、会社帰りに一風呂どうだろうか。
駐車場は付近に本当に沢山コインパーキングがあり、かなり安価になっているのでそれらを利用できる。
なお、内部などの詳細は阿部さんのHP「観察Web」内で面白く紹介されているのでご覧ください。