<DATA> 開店: 15:30 閉店: 23:00 定休日: 金 住所: 名古屋市西区児玉2丁目8-27 電話: 052-531-6453 |
調査日:2003/12/24(水)
幹線道路にぽつんとある極々普通の銭湯。
その普通なところが実は大切で、こういう銭湯がどんどん減ってしまっている。
激しくレトロなわけでもないし、近代的でもない、だが何か落ち着くものがある、というものだ。
車道に面しており、外観からすると結構大きめに見える。 入り口は一つで入ると土間。
左右に下足箱があり、やや大きめの段をあがり2つの入り口。 左が男湯、右が女湯。
入るとすぐ脱衣場の典型的レイアウト。
緩衝地帯上部はゆるい三角につきだしたひさしのような造形で、全体的に新しく手直しされているが、
木製で中央に模様ガラスのはめられたロッカーや、外壁、番台周辺を見るならばここが伝統的な
木造銭湯であることが分かる。 手直しをしつつもこうした部分が残っていることが温かみを
かもしだしているのかもしれない。
脱衣場はさほど広くはないが、机や椅子が大目におかれている。
鏡の前には喫茶店のカウンターのような小さめの机が置かれていた。 TVは仕切りの浴室側突き当りに設置。
仕切りは例によって鏡で鏡には宣伝が入れられている。
浴室との間の緩衝地帯は、男女仕切り側が流し、外側がちょっとした池と観葉植物が置かれている庭にあたるスペース。
ここは浴室側との間がガラスになっており、このガラスに上から水が流されて滝のような演出をしている。
浴室へ入る。 典型的な四角錘の天井の中央に湯気抜きで、白いアルミの表面。
浴槽レイアウトは 奥ではじまり、全体的に外壁側によったCの字。
一番手前が白湯で、横長。 中央寄りが浅く外壁側が深い。
外壁の突き当りはまたもや滝のような演出で湯が出ている。その奥の浴槽はは縦長になり、手前がバイタル温泉。
これはいわゆる麦飯石を通した湯のことで、外壁側に半円柱の湯吐きで、上部が格子状になりこの中に石がある。
その上には鯉がはねた置物が設置されている。
さらに奥の3つ目の浴槽は奥でL字に折れ曲がり、突き当り壁面を背に3つのジェット。
その左の浴槽は電気。快適なパワー。 お湯は名古屋的適温。
白湯はやや温度高めだが、東京人にはこれで普通か温度の低い部類かもしれない。
疲れをとるにはこのくらいの温度が良いと思う。
洗い場は男女仕切り側が手前から置くまでと、外塀側が白湯までの2列に、入ってすぐにある多角形の柱上洗い場。
カラン、シャワーの湯量、温度とも適切なものだ。
椅子の数がやや少なく床に座っている人もいたが、お客の流れが結構早いので次を空けてくれる。
湯上りは牛乳を。森永のフルーツ牛乳をいただいた。100円。安い部類だ。
番台は初老の女将さんであった。丁寧で感じがよかったのでここで次の回数券を購入することにした。
それにしてもお客がやたら多かった。 特に目立ったものがない極普通の銭湯だが、
賑わっている良い銭湯だと思う。