桜湯

<DATA>
開店:  16:00
閉店:  21:30
定休日: 木
住所: 名古屋市西区名駅2-18-3
     (名駅東口の中央郵便局の北東のブロック) 
電話:  052-571-0047

調査日:2003/02/26(木)
     2004/02 営業確認

名古屋駅前を少し北東へ行けば得ん円頓寺商店街付近。
このあたりは昔ながらの町並が残っているが、駅前の都会的な部分がどんどん押し寄せている。
 そんな開発が進む中今もがんばっている桜湯。 周りの近代ぶりなど目にもくれず、
あたたかな時代がそのまま残っている銭湯だ。 

 暖簾をくぐって男女別引き戸は台形に角度を成してあり、そこを入れば年代を刻んだ番台に脱衣場。 
男女入り口の間には、モザイクタイルで温泉マーク(上写真ではポスターでかくれているが一部見える)
が描かれている。

脱衣場は古いながらもかなり手入れがされており、改装されてきれいというのではなく、
古いが手入れをしていて状態を保っているという感じ。 濃緑色の細かいタイルが淵にはられた脱衣場。

 ロッカーは真ん中がガラスになっているタイプ。中央に机。番台前にドリンクの冷蔵庫。
牛乳が品切れだった為オロナミンCにした。 
番台の頭上にTVがあり、そこにすわるおばさんはなんと、TVを見る用の鏡が斜め上にあり、
編物をしながら、それでTVを見ていた。なるほど!
 お客に見てもらうほうを優先した配置の為だがこれは他でもあるのだろうか。なんとなくほほえましくもあり、
気配りを感じさせる一面だ。 

 脱衣場と浴室の間には広く明るい流しのある緩衝地帯。かなり清潔。 
その横には中庭があり、池の水は抜かれているもののまずまずの広さ。 

 浴室は山形天井に十字の梁、中央クロス部に四角の蒸気抜きで、白く塗られている。 
壁や床のタイルは現代的な大きめのものに張替えられているが、浴槽の細かく長細いタイルはずっと昔からのものだ。
目地の汚れは経年変化によるもので多少あるものの、手入れはしっかりされており、大事に使われている。 

 入ってすぐにセンター浴槽。 子供用の浅いところと大人用の左右に腰掛がついた部分は、
湯の出るポール分の隙間があいた仕切りでへだてられる。このポールから出るお湯は変わった音を立てて
ジェットともちょっとちがったお湯を泡だてながら大人側浴槽へ噴出している。 
これがこの湯の特徴の「超音波気泡風呂」なのだそうだ。 壁には効能がかかれてあった。 

 湯の温度はやや高めで満足。 突き当たりの壁には浴槽が並び、左から、薬湯、デンキ、2連のジェット+気泡で、
その横は管理用の出口トビラだ。 薬湯の浴槽は深いが湯が2/3程度しか入っておらずややぬるめ。 
デンキ風呂は通電していなかった。うーん残念。  ジェットは温度は名古屋的温度。 

 洗い場用の椅子がないのがちょっとつらかった。 名古屋はちょくちょく椅子のない銭湯があったりする。
カランはややぬるめ、シャワーも同様で、湯も少なめ。このあたりも古い銭湯ではありがちな事なので、
こういう場合はセンター浴槽から湯を汲んで使う手がある。

 閉店間際だったので男湯のお客は自分一人でやや寂しげであった。 
比較的早めの時間に終わるので、きっと近所の人はもっと早めの時間にきているに違いない。 

 ややマイナス点を挙げてしまったが、レトロな味わいは何物にも代えがたいものがあるし、
なにより番台のおばさんやご主人の感じもあたたかで、これはとても大切なものだ。 人にもよるだろうが、
風呂の設備が良くて番台の感じが悪い銭湯と、風呂の設備がやや劣るが番台の感じが良い銭湯なら
私は迷わず後者をチョイスする。 皆様はどうだろうか。

 是非これからも頑張って続けてほしい。こんどはもっと早い時間にトライしたいと思った。 
ここもレトロな味わいを楽しみたい方は是非訪れていただきた銭湯の一つである。

 名古屋駅からおそらく最も近い通常銭湯なので、名古屋にお立ち寄りの際には是非どうぞ。

戻る