レトロと近代のバランス

浜湯

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開店: 16:00
閉店: 23:00
定休日:7のつく日
住所: 愛知県一宮市大浜2-2-36
電話:0586-71-2518

調査日:2004/3/6(土)

 車の通りが多いやや広めの道路に面している。すぐとなりは警察署でセキュリティも万全!? 
建物正面は道路からの目隠しか、テント地の衝立がつくりつけてありそこに「浜湯」と文字が書かれる。
引き戸をあけるともう1つ引き戸があるかと思っていたらそうではなかった。 
おや? やや右側にカウンターが横向きになっている。 右に向いて突き当りに金属に穴の空いたタイプの下足箱。
外観からこれはまちがいなく番台だ、、と思っていたらカウンターだった。 

 男女の脱衣場は左右に振り分けられ、中央にロビーが陣取るカタチだ。 
番台のめがねをかけたおやじさんとしばし雑談し脱衣場へ。 

 左が女湯で右が男湯。カウンターは男湯側を見ていることになる。
 脱衣場はロビーに押されてやや細長くなっているが、道路側の窓から差し込む光で結構明るく雰囲気は悪くない。
ロッカーは白っぽい化粧板をもつ木製のものでつくりつけられている。最下部は蓋がなく桶などが置かれている。 
反対側は鏡となっておりその下に長いすが配置。 
脱衣場で雑談で盛り上がるというスタイルではなさそうだ。あるなら浴室かロビーか。 

 緩衝地帯は外壁側が流しで、反対側はツライチになっているが窓があり中がサウナかなにかだということがうかがえる。 
緩衝地帯上部浴室面に富士山と海に帆船のモザイクタイル絵がある。緩衝地帯上部は天井が高くなっており光が差し込む。 

 引き戸を開けて浴室へ。ロビーとあわせて結構近代的な味付けになっているが、突き当り壁面には
牧場を思わせる景色に湖と、山脈が男女仕切りを跨いで描かれている。 

 浴槽レイアウトはセンター浴槽で、ジェットのみ。奥から手前に噴出す。中央が深くなっているとおもったがそうではなく、
タイルの色が濃くなっているので錯覚だった。足を伸ばして入るスタイルだ。 湯温度はやや高め。 
センター浴槽がジェットというのは珍しいかもしれない。 

 あとは突き当りに結構大きめの白湯の浴槽が男女仕切り側、そして外壁側に電気。 白湯もやや温度高め。
男女仕切り側に階段状の段差がある。 電気は標準的パワーか。 湯の透明度も申し分ない。 

 洗い場は外壁側と男女仕切り側の2箇所。 お客さんが結構入っていた。 
緩衝地帯男女仕切り寄りは浴室側に入り口があるミストサウナルーム。 ここも近代的な雰囲気になっている。 
入って正面壁面に座る段差がある。サウナのような温度だ。 出たところに水風呂がある。 

 天井は四角錘でパステルグリーンに塗装されてる木製。 この色合がややレトロっぽい感じを出していていい。
湯気抜きは中央でやや大きめ。もれる明かりがいい雰囲気を作っていた。 照明はさほど明るいほうではないかもしれないが、
湯気抜きからの明かりが結構あったせいでそう感じたのかもしれない。 

 急いで入ったため観察がしっかりできていないがいい湯であったことは間違いない。 
次の銭湯へ向かうまでの間、外はかなり寒い日で距離もあったが湯冷めなどしなかったからだ。 
レトロと近代のバランスを模索する銭湯の一つで健闘していると感じた。

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