<DATA> 開店: 15:00 閉店: 24:00 定休日: 月 住所: 名古屋市東区大幸3-15-6 電話: 052-721-7601 |
調査日:2004/3/10(水)
名古屋ドーム北のガイドウェイバスの通りを渡り1本北にある。
近代的な外観で夜はネオンで「ゆ」の文字が映える。
外観も近代的な部類だが、中身はなんとスーパー銭湯なみの設備。しかも結構広い。
東区は全般的に設備充実で近代化の傾向があるようだ。
建物正面右側に5,6台分の駐車スペースを備える。 入り口は正面に一つ。
入って右側にアクリル蓋の今時の下足箱、右に向くと入り口が手前と奥に2つ。
ということは、、
そう。ここは近代的ながら番台なのである。 手前が男湯、奥が女湯。
引き戸をあけると番台。 横に結構幅がある脱衣場。
番台と反対側にはドリンク冷蔵庫が並ぶ。 牛乳類からアルコールまで揃っている。
ロッカーは外壁側にスモークアクリル戸の近代的なもの。
外壁側の一部が道路側、つまりは下足箱の横あたりになる部分に突き出し、
このスペースの下足箱の裏側に当たる面に洗面台と鏡、ドライヤーなどが備えられる。
外壁側にはマッサージベッド。
脱衣場中央には2つに向き合った長いすと机で、近所のおやじさんらと番台も含めて
雑談が盛り上がっていた。 脱衣場浴室面は外壁側が窪み、トイレ、
その隣がサウナで、男女仕切り側に緩衝地帯があり浴室へ繋がる。
緩衝地帯の流しは両側にある。脱衣場の天井の高さは標準的で白い。 男女仕切りは鏡。
浴室へ入る。天井は山形で高さもある。 全体的に近代的な雰囲気。
浴槽レイアウトは中央に田の字に浴槽があり、手前と奥はスリガラスの衝立で仕切られている。
手前の2つは右が白湯、左がバイブラ。白湯の湯温度はやや高め。
奥の2つは右側が2連のジェットで深くなっており立った姿勢で入るもの。左が電気。
電極が足元にもついており入り方によってはかなりパワフル。
どの湯も湯の温度は快適でお客がかなり多いにもかかわらず清潔だった。
浴室突き当り壁面中央寄りはガラス窓がはまっており、中央あたりにトビラがある。
外は露天風呂だ。浴槽上部に屋根が覆い被さるので露天っぽさはやや欠けるが、外壁側は露天になっており、
男湯側からだとトラス上の煙突が見えたりして面白い。 こちらの湯は薬湯で2人ほど入れる。
再び中の浴室に戻る。 脱衣場からの出入り口の外壁側脇に立ちシャワー、その隣が水風呂で、
一番外壁寄りにサウナルームへの入り口がある。有料100円。
洗い場は脱衣場面以外の全面についており、カランは水とお湯、シャワーもカランも湯量、温度とも快適だ。
お客が通常銭湯としてはかなり多かったがマナーが良く、清潔に利用されていた。
そして一緒になったおやじさんと雑談していたのだが、「ここは気兼ねなく話せるからいいとか、なじみの顔がいるし、
番台とも話せるからいいね」と語っておられた。
脱衣場でも名古屋弁全開で雑談がご近所のおやじさんらで盛り上がっており、
番台の女将さんもそこに加わっていたりした。
スーパー銭湯の近代装備と、従来の銭湯が持つ地域コミュニケーションの場を生かす
番台というシステムを組み合わせ、大事な部分をしっかり見抜いていると感じた。
近代化されると番台からカウンタになる場合が殆どだが、大幸温泉や、中川区の長良温泉のように
リニューアルしても番台をあえて残す所は良く考えていると思う。
建物が新しくなっても中に残るのは昔ながらの人の和であった。
やはり大切なのはハードウェアではなく、その場がつくるソフトウェアなのだと感じた。