<DATA> 開店: 16:00 閉店: 23:00 定休日: 水 住所: 名古屋市西区児玉3丁目25-5 電話: 052-531-0403 |
調査日:2004/01/31(土)
栄生をさらに北へ、東芝の工場の北にプール公園がある。その真北にあるのがこの扶桑温泉だ。
付近は一方通行が多く、慣れないとなかなかたどり着けない。プール公園の北と覚えておこう。
(下の写真はプール公園東側。中央やや右に煙突が見える)
駐車場は銭湯西にある。 この界隈は路上駐車などする余地は全くないので助かる。
銭湯正面の様子から、さほど古い銭湯ではなかろうと中に入った。 だが内部にはレトロな部分が残されており
なぜかホッとした。 外に入り口は左が女湯、右が男湯である。 引き戸を開けてちょっと嬉しくなった。
直ぐに番台かとおもいきや、そこは土間と下足箱のスペースで、ここから男女に仕切られて。おそらく後から付け足したのであろう。
入って左、道路面に木製のシブい下足箱がある。土間で靴を脱ぎ、1段あがったところに下足箱が配置されている。
下足箱正面に脱衣場への入り口が。番台横は土間のような名残があるから昔はこの面が本当の入り口だったのではと思う。
脱衣場はレトロと近代が入り混じる。 標準的な広さ。 ロッカーは木製で中央がガラスの名古屋スタイル。
すりガラスで、番号がすりのこしで書かれる。天井などは白っぽい壁紙がはられており、手を入れているようだ。
脱衣場中央には長いすがおかれている。
緩衝地帯左はミスとルームで、波ガラス張り、右側(外壁側)は流し。
この緩衝地帯から白く大きいタイルで改装されているのがわかる。近代的な雰囲気になっているのだ。
戸をあけて浴室へ。 浴槽レイアウトに目が行く。中央にセンター浴槽なのは名古屋典型だが、このセンター浴槽が他と違う。
手前は中央が深くなっている白湯、そして奥が、丸い浴槽で、三つ巴上になっており3箇所からジェットが円周上にふきだし、
中央はバイブラというもの。これは港区の辰巳温泉と同じタイプで珍しいものだ。
この2連のセンター浴槽と、突き当りに2つの浴槽。 左側(男女仕切り側)は麦飯石湯、右はデンキ。
左の湯はつきあたり壁面上部から湯が少しづつ出ている。デンキは結構ハイパワー。
湯の温度は名古屋としてはやや高めで芯まであたたまる。
天井は四角錘で湯気抜きは中央に深く、上面は透明なトタンで空からの明かりがいい雰囲気だった。
この湯気抜きをながめながら湯に浸かっていた。
洗い場は男女仕切りと外壁側の2面。 カランは湯と水。シャワーの湯量や温度も申し分なくよく管理されていた。
ご近所のおじいさんたちが次々とやってきて、談話が弾んでいた。番台の女将さんも上品な感じの方で、話に混ざっており、
ご近所の和が感じられるものだった。
この界隈には銭湯がないから貴重な存在なのではないだろうか。